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Q&A

Q1:臨床検査医学とはどのような学問ですか?

A1:臨床検査医学は基礎医学と臨床医学を結ぶ掛け橋となる総合的な学問を研究し、種々の検査を通して診断や治療に役立つ検査結果と関連する情報を臨床医に提供しております。
 臨床検査医学は臨床検査を主体とする学問ですが、臨床病理学という名称が紛らわしいため、臨床検査医学という言葉がわが国でも多く用いられるようになりました。欧米でも臨床病理学から臨床検査医学という言葉に変わってきています。
 2000年11月より「日本臨床病理学会」から「日本臨床検査医学会」という名称に変更しております。

Q2:日本臨床検査専門医会はどのような活動をしていますか?

A2:日本臨床検査専門医会は臨床検査医学の研究を行なっている専門医(臨床検査専門医)の団体です。専門医による研究成果を日本臨床検査医学会総会と日本臨床検査専門医春季大会・総会で発表しております。

Q3:臨床検査専門医は、どのような仕事をしていますか?

A3:臨床検査専門医は病院検査室において、検査部全体のマネージメントをしております。臨床医より検査データの解釈問合せに対するアドバイス、日常検査データの精度管理、検査過誤を予防するためのシステムの導入、検査法の標準化の推進、新しい検査項目の開発、新しい検査項目の選定、臨床的有用性を確認するための研究などです。
 教育面では臨床検査技師の卒後教育、医学部学生の臨床実習、専門医の教育などを日常業務として行っております。
 診療面では臨床各科の医師に対しては、検査データの解釈についての専門的アドバイスを行っておりますが、その他、院内での感染対策支援、新薬治験時のデータの提供、臨床検査を含む共同研究、検査データの作成や専門的知識による研究支援を通して、医学的コンサルテーションを行っております。
 臨床検査専門医を認定しているのは日本臨床検査医学会(http://www.jslm.org/)で、 臨床検査専門医は学会でも活発に活動しております。

Q4:臨床検査専門医のトップの方はどのような仕事をしているのでしょうか?

A4:臨床検査専門医のトップの方は中央臨床検査部の部長として、中央臨床検査部の運営と管理を行っています。他の臨床検査専門医は日常臨床検査の精度管理、骨髄像や生理機能検査などの診断、臨床医への検査結果解釈の質問や今後の検査計画に対するアドバイスも行なっております。
 また臨床検査医学の教授として医学部学生や臨床検査技師学校の学生教育、研修医や臨床検査技師の卒後教育も行っております。また、新しい検査の開発、従来からある検査の改良などの研究などを行っております。

Q5:臨床検査医学講座と中央臨床検査部との関係はどうなっていますか?

A5:全国の医学部、医科大学で69の講座があり、多くは「臨床検査医学講座」という名称を用いております。臨床検査医学講座は通常、教授1名、助教授1名、講師1名、助手(1~5名)の構成より成り立っています。臨床検査医学講座の教授は中央臨床検査部の部長を兼任しております。中央臨床検査部には尿一般検査室、血液検査室、生化学検査室、免疫血清検査室、細菌検査室、生理機能検査室(心電図、脳波、筋電図、超音波検査、呼吸機能検査)などがあり、検査技師の皆さんが主として検査を実施しております。中央臨床検査部には、放射線、内視鏡、眼科の検査、耳鼻科の検査などは含まれていません。

Q6:臨床検査技師とはどのような仕事をする人ですか?

A6:臨床検査技師は主に病院で活躍していますが、そのほか製薬、医療、食品関連企業にも進出しています。3年制の専修学校や4年制の大学を卒業し、国家試験を合格すると臨床検査技師の資格がとれます。  病院における臨床検査技師の仕事は、医師が診断や治療のために依頼したいろいろな検査を行っています。検査には、患者さんの検体、すなわち血液や尿あるいは組織などを対象とする「検体検査」と患者さん自身を対象に行う心電図、脳波検査などの「生体検査」があります。検体検査は生化学、血液学、免疫学、微生物学、輸血、病理学検査に分けられ、血液や尿中の酵素やホルモン、抗体、血球数などを自動分析機器で測定しております。細胞や組織を顕微鏡などで調べる検査もあります。生体検査では生理学的検査が主で、先に述べた検査のほか超音波、呼吸機能、心電図、脳波、筋電図などの検査があります。また、日常業務のほか生涯教育として学会発表や研修会などに参加し自己研鑽を行っています。各学会や団体が主催する認定試験があり、技術・知識の向上を目的として多くの技師が受験しています。ただし、認定試験に合格しなくとも検査業務を行うことがでます。  臨床検査技師の団体として日本臨床衛生検査技師会 ( http://www.jamt.or.jp/)があります。

Q7:一級臨床検査士、二級臨床検査士、緊急臨床検査士とはどのような 資格ですか?

A7:日本臨床検査医学会と日本臨床検査同学院 ( http://clmj.umin.jp/)の共催のもとに昭和28年より、検査技師を対象として一級臨床検査士、二級臨床検査士(平成14年までは一級臨床病理技術士、二級臨床病理技術士という名称を使用)、緊急臨床検査士(昭和37年~平成3年までは一般臨床技術士という名称を使用)という実技を主とした試験を行っております。本試験に合格した人の数は、平成15年(2003年)までに一級臨床検査士192名(合格率15.8%)、二級臨床検査士27,062名(合格率58%)、緊急臨床検査士1,001名(合格率74.4%)、一般臨床技術士5,089名(合格率44.8%)です。