日本臨床検査医学会臨床検査専門医制度は,平成19年11月5日に(社)日本専門医制評価・認定機構の専門医制度整備指針の基準に沿った基本領域の学会の専門医制度として認定されました。また,平成20年4月1日の医療法等改正により,「臨床検査科」は,医療機関が標榜する単独の診療科名として広告可能と正式に認められました。
今後は,臨床検査専門医資格認定をより厳格に行うことが要求され,(社)日本専門医制評価・認定機構の必要としている専門医育成カリキュラム・専門医教育を行うことが求められております。そして,専門医育成カリキュラムについては基本領域の学会の専門医資格認定制度との整合性を図るべく,改善が必要となりました。
このような経緯から,数年来本学会教育委員会で検討を重ね,まず,『臨床検査専門医卒後研修カリキュラム』を作成いたしました。これは,すでに臨床病理57巻4号297~318頁(平成21年)および本学会ホームページに掲載しております。
臨床検査専門医のための卒後研修は,この卒後研修カリキュラムに沿って実施していただくのですが,研修の過程の記録・自己評価および指導医の評価も標準化された形式に則って行うことが必要と考え,『臨床検査専門医卒後研修評価表』を教育委員会において検討して策定いたしました。
臨床検査専門医の卒後研修を開始される会員の方におかれましては,『臨床検査専門医卒後研修評価表』をダウンロードして,臨床検査専門医卒後研修カリキュラムに沿った研修記録を作成していただくようお願いいたします。
平成21年11月1日
日本臨床検査医学会 理事長 宮澤 幸久